代表作品
小さいのに広い家 E邸
- 敷地面積
- :85.6㎡
- 建築面積
- :41.9㎡
- 床面積
- :83.4㎡
- 建物規模
- :地上2階建て
シンプルx2の家
シンプルな暮らしのできるシンプルな間取りの家を24坪の敷地に建てました。自分たちの生活スタイルに合わせてできたこの家は将来の変化に対応できるようになっています。住みながら考えて変化させていくことを試み中の家です。
1. 敷地から考える
南側に道路がありその向こうには、緑豊かな門前があります。日当たりと共に借景まで手に入る敷地条件です。そこで2階にリビングを設けてそれを楽しんでしまおうと考えました。季節には南風が心地よく、天気のいい休日はバルコニーでブランチを楽しんだり、窓辺のソファーでくつろぐのに最高の場所になりました。バルコニーの木の格子は道路からの視線をさえぎり、中からは通る間隔になっています。これは広くないスペースを広く感じさせるための秘訣です。
2. メリハリをつける
限られてスペースを最大限に生かすために、LDKを広くベッドスペースは最小限に、水周りはコンパクトにしました。そうすることでゆとりが生まれからです。また使い方にもメリハリをつけました。キッチンの北側はワークスペースや家事をするための機能を盛り込み、南側はフリーな空間になっています。
3. 木と白と色のバランス
インテリアの中でベースになる床、カベ、天井を木と白カベとポイント色とで仕上ました。シンプルの中にもぬくもりのある落ち着いて空間ができました。そんのなかでポイント色(2階はモスグリーン、1階はプラム)がカベの一部にあることで空間に可能性が生まれます。例えば家族の写真を飾るコーナーにしたり、花器をさげて季節を飾る場所にしたりできます。
4. 機能とコストバランス
オーダーキッチンもデザインと機能をバランスよく取り入れると比較的安く入れることができ、インテリアにマッチしたものが可能です。ステンレスのクールな感じと木の温かさが交じり合って清潔感のあるオープンキッチンができました。
5. あとで決めることがある
1階のスペースはワンルームになっています。一番奥のスペースはベッドスペースとして可動収納によって仕切られています。子どもが大きくなったら間仕切りを設けて使うようにしておくとそれまでの間、有効に使えます。キッチン横のワークスペースは、もしかすると子どもの勉強スペースに使うことになるかも・・・。将来のことはわからないから決めない使い方も必要と考えました。
6. 家事をしながらが便利
キッチンの横にワークスペースと流しのついた洗濯スペース更に洗濯物干しやゴミの仮置きできるサービスバルコニーがあると便利で、楽々です。家にいると○○しながら△△することが多々あるからとても助かります。
7. ちょっとしたこだわり
水まわりはコンパクトにして少しグレードアップしました。毎日のリラックス空間でもあるので閉鎖的にならないように洗面と間はガラスで仕切りました。家族以外の方が使うことはないと割り切ると、ゆとりある空間が生まれました。インテリアは白いタイルと木目をベースとしたナチュラルな空間に、水色のモザイクタイルが変化を与えています。日々何度も手に触れる水栓は少しグレードを上げています。
計画のポイント
広く使うことを優先すると、ゆとりが生まれます。普段長くいる場所を中心に置きあとは時と場合で変化できるようにしておく。
2階はキッチンを中心に右側にワークスペースや洗濯スペースなどの家事をするエリアになっています。
キッチンの周りをくるくる回ることができるので移動がスムーズに出来ます。1階は固定しないワンルームになっています。状況により色々と変化できます。将来の不確定には柔軟に対応できるようにしておくと無駄がなく、シンプルな空間になりました。
小さい家なのに広い玄関です。お客さんがちょっと驚きます。「思ったより広い家ねー。」